2012年5月1日火曜日

すだちの接ぎ木、大成功!!

初めての試みで失敗するかもしれないと思い、密かに実験しておりました。

すだちの接ぎ木、大成功です!!

台木と穂木を接ぐ「普通の接ぎ木」ではありません。
台木に接ぐと果実が出来るまでに最低2〜3年以上は掛かってしまいます。
そこで「高接ぎ」という方法でやってみました。


特別に大学より分けていただいた接ぎ木用のすだちの「穂木」。
75お願いしたのですが、届いたのはこれだけ???
大学から届いた穂木
同封の書類を見てみると「75本」じゃなくて、「75芽」なんです。でも芽なんてどこにもありません。葉っぱがとれた「ただの枝」。これから芽が出ると予想される箇所(古い葉っぱがとれた跡)は数えたらちゃんと75カ所ありましたが。。。でも、見たところ「つんつるてんの枝」。

・・・大丈夫かな〜〜〜??

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2011年12月、徳島に帰った際にJA全農とくしまの柴田先生をはじめ、いろんな方々にすだちについて教えていただきました。そこで習った事の一つ、「接ぎ木」に初挑戦。

アメリカの「すだち事情」を説明して、「なるべく早く収穫できるように」ということで「芽接ぎ」とか「高接ぎ」とかを提案していただきました。
「芽接ぎ」というのは素人の私には難しそう。そこで「高接ぎ」をすることにしました。

1月中旬、オークランドで「Scion Exchange」というイベントがあり、主催者の一人でもある次男の理科の先生から招待をいただきました。
なんと素晴らしいタイミング!!
このScion Exchange、簡単にいうと珍しいフルーツなどの台木や穂木を持ち寄り交換する「接ぎ木マニアの会」。次男と二人で入場料を各4ドルを払って参加。珍しい種類のリンゴやプラム、桃のほか、オリーブ、アーモンド、日本のなし各種、琵琶、チェリーなど・・・いろいろな穂木が広い会場のテーブルにギッシリと並べられていました。そして、お土産に穂木を沢山いただきました。今回のイベントには、柑橘類の持ち込みは禁止。
(柑橘類は、何かにつけて厳しい規制があります。きっと、病気が広まりやすいためでしょう。)

この会場で、「初心者のための接ぎ木セミナー」に参加。いろいろ習いましたよ〜。


これ、二種類のサクランボを接いであるんです
ちょっと変わった接ぎ方です

2012年2月17日に届いた穂木を(アドバイス通り)1ヶ月以上冷蔵庫で保管して、3月18日にいよいよ接ぎ木。接ぎ木の本体にする木は、我が家の庭にあるマイヤーレモン、キンカン、Indio Mandarinquat、そしてユズ。合計18カ所に接ぎました。
接ぎ木用の特殊フィルム
日本でいう「メガデール」(芽が出る)というフィルム

これだけじゃ、不安! 友達の家のマイヤーレモンとみかんの木にも接ぎ木をさせてもらい、知り合いの接ぎ木の専門家にいくつか穂木を分けてあげました。(自分で接ぎ木したものが全滅しても、この人の木は生き残ると思ったから。。)

一ヶ月がたった4月中旬、桜まつりでの「阿波おどり」の準備に追われる中、ハッと気が付けば2本ほど、継ぎ目の部分が茶色くなって「失敗」の兆し。そういえば夏のような暑い日が2〜3日あり、直射日光に長時間当たっていたはず。急いで蔭を作ったけど不安でした。

そして、今日5月1日、18本のうち、一本の穂木に小さな芽が少し伸び、先が割れ、確かに小さな小さな葉っぱが見えます!!

あとは、どのように成長していくか見守るだけです。
この方法がうまくいけば、来年からすだちの木をどんどん出していけるのですが。。。
まず接ぎ木の段階は成功したようです。嬉しい〜〜!!
芽が出てきました!
ところで・・・・

庭のすだちの木は、こんな感じです。
鉢植えのすだちは事情があり18鉢から13鉢に減ってしまいましたが、今、花が満開です!
こんな小さな木に花が着き過ぎのような気がします。
この花、ちょっと減らさないといけないとは思うのですが。。。。もったいない。。。
(全農の柴田先生に問い合わせてみます。)
2年目のすだちの木


土地に植えているすだちは、まだつぼみさえも着いていませんが、枝が伸びて葉っぱが沢山出てきました。


すだちのお問い合わせをいただいた方々、ウエイティング・リストの方々、もう少し待っていてくださいね。早くお手元に届けられるように頑張ります。

2 件のコメント:

  1. うちに接ぎ木して頂いた3本のすだち。見事成功。ちっさい芽がでています。
    ありがとう!!!

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  2. 嬉し〜〜い!!! これで「すだち」の果樹が実れば、凄いことになりそうですね。苗作りの大変な作業をせず、「すだちの出張接ぎ木サービス」をすれば、手間もコストも省けます!「すだちの木が庭にあるよ」という人たちがどんどん増えていくわけですね。 どんな果実がなるか楽しみです。うまく収穫できたら一緒に食べ比べましょう。よかった、よかった。

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